失敗を恐れずにチャレンジする、NSCAジャパンがトレーニング業界の中心に!!

HPCディレクター
ヘッドストレングス&コンディショニングコーチ

吉田 直人

大学卒業後は天皇杯を目指す軟式野球の強豪企業チームに所属。チームの中心選手としてプレーしていたが自身のケガがきっかけで、26歳で選手生活にピリオドを打つ一方、ケガの経験を活かして一念発起しトレーナーの道へ。 大手トレーニング施設や社会人ラグビーチームのコーチを経て、昨年の4月より千葉県流山市にあるNSCAジャパン Human Performance Centerのヘッドストレングス&コンディショニングコーチとして活動。

自己紹介をお願いします

去年の4月にNSCAジャパン Human Performance Centerが出来上がって、そのタイミングでNSCAジャパンに入りました。それまでは本田技研のラグビーチームでストレングス&コンディショニングコーチ(以下、S&Cコーチ)をしていました。

S&Cコーチは主にアスリートを対象に、パフォーマンスの向上と傷害予防を目的として、ストレングストレーニングを中心とした安全で効果的なエクササイズプログラムを作成し、指導を行う職業のことです。

その前は約10年間、ウイダートレーニングラボで S&Cコーチとして働いていました。まずはアルバイトから入り、契約社員、社員と段階を踏んでいって、在籍時には大阪のトレーニング施設の立ち上げの責任者として事業に携わり、大阪にも3年間いました。スケルトンの状態で一から施設を作り上げ、その時の経験はこのNSCAジャパン Human Performance Centerを立ち上げる時に、とても役に立ちましたね。

大阪の施設の立ち上げで様々な失敗をしたことが大きな経験となり、今があります。

トレーナーとして素晴らしい経歴をお持ちですが、吉田さんはスポーツ系の学校を卒業されているのですか?

僕は他のトレーナーとは通ってきた道が少し違います。

スポーツ歴が小一から野球を始めまして、大学もスポーツ系ではない大学で野球を続けました。大学卒業後は金融機関へ就職し、天皇杯を目指す本格的な企業チームで軟式野球をやっていました。

平日は業務が終わってから練習、土日は試合と野球漬けの日々を過ごしていました。

ポジションは投手をしていたのですが、今は肩を壊してしまい、20mのキャッチボールすらできません。選手生活の最後の方は痛み止めの薬を飲みながら、満身創痍でプレーをしていました。1錠だった薬が2錠に増え、次第に薬だけでは効かなくなり、今度は注射に変えて何とか耐えていたのですが、最後は肩を手術する選択肢しかありませんでした。

肩を壊してしまった原因は今考えると、腰のヘルニアになってから肩は確実に悪くなりましたね。

また、腰のヘルニアになった原因はトレーニングです。間違ったエクササイズを1度だけしてしまい、ヘルニアになりました。人がやっているエクササイズを真似してやったら、次の日の朝に腰が痛くて起き上がれなくなりました。

正しいフォームで行うことは絶対に大事です。トレーニングで怪我をしては絶対にダメです。逆に言うとトレーニングで簡単に怪我をできます。重さを扱うので本当に怖いです。間違ったトレーニングをしただけで、競技人生が終わる可能性もあります。

実際に怪我をされている方の言葉はとても重いですね。トレーナーになったのもご自身の怪我の経験からですか?

はい、間違いなくその通りで、怪我がきっかけでトレーナーになりました。

以前よりトレーニングをすることは好きだったのでトレーニングの勉強をしていたら、トレーニングで怪我を予防できることを知り、自分の怪我の経験を生かして、トレーニングを指導しています。

怪我で引退するのは選手として残念ですよね。それを少しでも防ぎたい思いがとても強いです。

お怪我をされても企業に残る選択肢もあったと思いますが、周囲の反対などはありましたか?

はい、もちろん反対はありました。約20年前のことなので、その時はS&Cコーチなんて仕事は無かったです。周囲からは「そんな仕事でご飯を食べていけるのか?」と言われましたね。

ですが、僕はそれまで自分で学校や企業を決めてこなかったので、好きなトレーニングを仕事にできたら良いなと強い意志を持ち、S&Cコーチに転職を決めました。

勉強も独学で一から行いました。体育の大学に行っていた訳でもないので、本当に独学です。図書館に行き、トレーニングの本を読み漁ってその中にNSCAの本があったのです。そこでNSCA認定資格があることを知り、資格取得を目指しました。

最初にお話したウイダートレーニングラボで働く前は、いくつかの仕事を掛け持ちしていました。接骨院、フィットネスクラブ、ゴルフ練習場と5つくらい仕事を掛け持ちしていましたね。その時は収入も安定せず、様々な面で苦労しました。毎日安い牛丼屋や、ハンバーガーを食べていました。ですが、その時に苦労した経験は今振り返ると、とても役に立っていますね。

周囲の反対はあったものの、僕はトレーナーとして描いていた通りのことは実現できています。それは、最初に何歳で何をやると決めていました。将来のビジョンを明確にすれば、今何をしたら良いのかも明確になってきます。

あとは人との繋がりです。人とのご縁を大事にすることはトレーナーとして非常に大事だと思っています。

吉田さんは現在、トレーナーとしてどの様な活動をされているのでしょうか?

はい、僕はここのNSCAジャパン Human Performance Centerで個人の選手だったり、高校のチームに付いて指導したりすることがメインで、他には学校の研修やセミナーの講師を担当しております。

高校のチームで例を出しますと、長野県の学校に行って定期的にトレーニング指導をしています。

高校生になるとトレーニングはとても重要になります。そこで「施設がない」「器具がない」や、あるいは「指導者がいない」等の問題が起こると、それはスポーツ選手の可能性を狭めていることになりますよね。そういった面でいうと、日本は世界と比べると遅れていると感じております。トレーニング先進国を見ていると、高校のトレーニング環境はとても充実しています。

あとは流山市民の方に向けて、週1回の無料の健康講座を実施しています。講座では歩行速度を測ったりして、一般の方向けのトレーニング指導も行っております。市民の皆様の評判も良く、とても人気の講座です。

今後はここのNSCAジャパンHuman Performance Centerが、スポーツやトレーニング業界の中心となっていけるような存在になりたいですね。

セミナールームもあるので情報発信の場であったり、ここを利用する人が多くなるとか。それは僕らだけではなく、他のトレーナーさんも利用して頂けたら良いなとは思いますね。

吉田さんは見た目からも素晴らしい体格をしていますが、トレーニングはしていますか?

はい、もちろんやっています。トレーニングは週5回必ずやるようにしています。ウエイトは週4回、有酸素系のトレーニングは週1回しています。

ですが年齢も年齢なので、トレーニングは1回1時間以内と決めています。完全にルーティーンワークになっていますね。

トレーニングをやる意味として、根底にあるのは自分自身の健康維持の為です。あとは選手にトレーニングを導入しているので、自分である程度やり込んでどの様な反応が出るかなど、感覚を覚えるようにしていますね。

今日は興味深い話を沢山聞けました!!最後にトレーナーを志す方に向けてメッセージをお願い致します。

失敗を恐れずにチャレンジしてほしいです。

失敗から学ぶことは沢山あり、僕は失敗を通じで成長してきました。

あとはトレーナーとして人との繋がりは重要です。人から頂いた仕事は過去を振り返ってみると沢山あるので、それって信用があって生まれることです。信用を勝ち取るのは日々の行動や、トレーナーとしての立ち居振る舞いで大きく変わります。トレーナーとして、常に見られている意識は必要だと思います。

本日は貴重なお話を有難う御座いました!

NSCAジャパンの活動が広まってスポーツ選手の競技能力向上であったり、一般の方の健康寿命が延びれば良いですね!!